映画「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち

1984年、西武球場で行われた「SUPER ROCK '84 IN JAPAN」に出演した
BON JOVI、THE MICHEL SCHENKER GROUP、SCORPIONS
WHITESNAKEは、その後、世界的な大ヒットを飛ばし、BIGバンドになった。
しかし、同じフェスに出たANVILだけは、全く売れなかった。』
・・・この前振りだけで、相当、おもしろい展開になりそうなお話である。
そのANVILのVoのリップスは、給食の宅配の仕事をしながら、
バンド活動を続けている。このくだりは、映画「レスラー」を彷彿とさせる。
ヘアキャップを被る仕事をしているのも同じだ。(笑)
ただし、「レスラー」は、フィクションだが、この映画はドキュメンタリーだ。
バンドのメンバーの彼女が、にわかマネージャーになり、
ANVILは、ヨーロッパツアーを敢行するが、
ツアーの段取りが悪く、キレるメンバー達。
最後には、リップスに対し、「お前を訴える!」とか言い出す始末。
本当に規模の小さな、旅行気分のツアーでも、バンドメンバー同士が対立し、
衝突するんだから、大きなツアーをやるBIGバンドが
「ツアー中、メンバー解雇」とか「ツアー後、メンバー脱退」とかの事件を、
起こすのは、さもありなんなんだなぁ〜。
そのヨーロッパツアーは、どこに行っても、何十人くらいのお客さんしか来ない。
そして、その後、ニューアルバムを制作し、再起を図るANVIL。
最後、ANVILは、日本で行われる「LOUD PARK」に出演すべく、
再び、日本に来る事になる・・・。
ん〜、最後、泣いたよ。
ANVILのリップスとロブ・ライナーの友情にもジーンときたけど、
日本の、アーティストを敬う姿勢ってのにも感動した。
HM/HRやプロレスの世界では、「日本が帰りは出世する」なんていう
神話がありますが、それと同時に、過去のBIGネームには、
終生、敬意を払う傾向にあるし、日本も捨てたもんじゃないなと。
あと、この映画の監督は、高校生の頃、
ANVILのファンから、ANVILのローディーまでやった人で、
その人が、巡り巡って、この映画の監督になったというのも、
人の縁の不思議さとかを感じて、感慨深いものがあるなぁ〜と。
あっ、そうそう、ANVILが、ヨーロッパツアー中、
どっかのロックフェスで、マイケル・シェンカーと会うんだけど、
話かけても、無反応なマイケル・シェンカーには、笑った。
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This Is Thirteen~夢を諦め切れない男たち~

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