【9】脳内映画「夏タイムマシーンブルース物語2006」

「2006年夏、タイムマシーンできちゃいました!」
突如として、日本政府から、発表された「タイムマシーン保有宣言」
”技術のコペルニクス的展開なのか?”
”宇宙人からの技術供与なのか?”
はたまた”タイムマシーンができてる未来からの使者が舞い降りたのか?”
とにかく、「タイムマシーン」ができたらしいのです。
しかし、日本政府並びに、そのタイムマシーン技術を無償供与されたアメリカは、
”タイムマシーンによる無秩序な歴史干渉”を避けるために、
「タイムマシーン法」を発布。
・日本、アメリカ、それぞれのタイムマシーン保有台数を1台ずつとする。
・タイムマシ−ン使用は、正当な理由がある場合のみ使用できる。
・タイムマシーンを使用していいかは、「タイムマシーン使用許可裁判」にかけ、
「使用許可」された事例のみ、時間移動が許される。
・その場合、移動できるのは、過去のみとする。
これにより、公のタイムマシーンでの時間移動は、大幅に制限された。
【だが、】
だが、一部ネットから、「過去への時間移動の方法」が流出。
裏世界での「タイムマシーン使用」が盛んとなってしまった。
しかし、「タイムマシーン使用」には、莫大な電力がかかるために、
民間での大幅な時間移動は確認されていない。
【その状況に、】
その状況に焦った日本、アメリカ政府は、一部のタイムマシーン技術を公開。
民間の「タイムマシーン使用」を許可した。
ただし、過去のみ。
戻れるのは、3分である。
【その後、】
その後、政府指導の元、日本各所にできたのが、「3分間タイムマシーンBOX」
良く街にある「3分間写真BOX」に形状が似た「簡易タイムマシーン」である。
この「3分間タイムマシ−ンBOX」は、
・一回の使用料、3万円。
・3分前の過去に、戻れる。
・時間のみならず、空間も移動できる。
だが、それは、BOXから、BOXのみ可能。
・過去移動してから、3分後に、自動的に肉体が、使用した現在の時刻に戻る。
【BOX設置後】
BOX設置後、民衆は、なんとか自分の利益になるような使用方法がないかと、
模索したのだが、3分ではなにもできないというのが共通認識となっていたので、
当初は、日本全国を簡易移動できる手段として、このBOXを楽しむ人が多くいた。
【しかし、】
しかし、ある人が、「一回は、3分でも、それを乗り継げば、6分前。
さらに、乗り続ければ、資金が尽きない限り、過去に戻れる」ことを発見!
以降、この使用方法が、ネット上で騒がれ、
そういった使用をする人が後を絶たなかった。
【ここに、】
ここに、その使い方を実践しようとしている人間がいる。
「絶対、あれが欲しいんだ!」
「さっきのアレから、もう、10分経つ。
ここから、あの現場に戻るには、10分必要だから、
あれに参加できる時間を考慮すると、30分前に戻らなければいけない」
「バイトで貯めた90万円を使って、30分前に戻るぞ!」
その人物は、そう決心して「3分間タイムマシーンBOX」に入っていった。
【そして、30分前】
そして、30分前。
アニキ「では、続いて、雅ちゃんからのプレゼントの
ハート型ペンダント行きましょう!
いいですか、あいこは、負けですよ!」
ここで、グーを出せば、即一人勝ちになる事を知っていた彼は、
もちろん、グーを出す。
アニキ「じゃんけん、ポン!」
一斉に、手が上がる!
アニキ「おっ!10人くらい残りましたねぇ」
他にも、時間旅行者がいた・・・・・・・・・。
END
☆以下は、この話の解説です。
【脳内映画館解説】
どうだったでしょうか?
やっぱ、ライバルは、いっぱいいたんですね!
「3分間タイムマシーンBOX」あったら、みなさん、なにします?
3分だと、宝くじやロト6の時間には、間に合わないですよね。
やっぱ、「雅ちゃんグッズ」を獲得するために使いますかね。